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石川県で平屋が近年人気の理由。メリットデメリットを踏まえて解説!

2021.07.19住宅コラム

数年前から「平屋ブーム」と言われていますが、今回の記事は


・なんで平屋が人気なの?
・平屋でのメリット・デメリットはどんなことがあるの?
・平屋も考えているけど、2階建てが多いのになんか不安…


こんなことを思っている方に読んでほしい記事です。
それでは今回の記事の結論です。

・平屋のメリットは「間取りを有効的にプランニングしやすい・2階が無いことで大空間がとれる・長く安心して住まうことができる」

 

・平屋のデメリットは「総二階に比べて割高になる・広い土地が必要」

 

・石川県で平屋を建てるなら「白山市・能美市」のような郊外がおすすめ!

平屋ってそもそもどんな家?

平屋は「1階建ての建物」のことです。


当然、階段が基本的にはないので、垂直移動がなくバリアフリーの観点等、住宅のスタイルとして少数派ではあるものの、人気が高い建て方です。


しかし、新築で建築される住宅の過半数は2階建てとなっています。
新築を計画される方の多くも「2階建てが普通」といった感覚で計画をされる方も少なくありません。


平屋という選択肢が全くなかった人も、平屋でどんなメリット・デメリットがあるかをこの記事でみていきましょう。


今まで考えていなかった、建て方・生活スタイルを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

近年平屋が人気の理由

注文住宅平屋の事例2

近年人気の理由は「都市中心部に住む必要性が少なくなりつつあること・多様なライフスタイル」です。


以前は、金沢などの都市部への出勤を考えて、ある程度都市部に近い土地に住む必要がありました。


ただ昨今は、在宅ワークの普及によって出勤の必要性が減ったことや、感染症リスクの少ない郊外に家族で住むことの安心感といった社会的な価値観の変化が起きています。


また、キャンプやアウトドアが好きなご家族などは、自然を感じられて土地も安い郊外に、ゆったりとした平屋を計画される方も少なくありません。


そして、それ以外にも平屋には様々なメリットがあり、そういったメリットに魅力を感じて都市部でも平屋を計画される方もいらっしゃいます。


それでは、平屋のメリット・デメリットをみていきましょう。

平屋のメリット・デメリット・注意点

平屋のメリット

平屋のメリットは主に3つ。プランニングの良さ・バリアフリー・耐震性に集約されます。

・プランニングを有効的に活用できる

 

・小屋裏や天井高が高いリビングを作りやすい

 

・動きやすい家事動線をつくりやすい

 

・階段がないことで老後も安心して住まうことができる

 

・2階がないことで建物の垂直荷重が減り、建物が安定する

こういったメリットがあげられます。


まず1点目のプランニングについて紹介していきます。


平屋は2階がなく屋根を大きく取れる分、小屋裏を大きくとったり、屋根まで吹き抜けにして傾斜天井にしたりと、リビング大空間が取りやすいことがメリットです。


また階段がないことと、2階建ての場合に増える廊下を減らすことができ、有効的に部屋や収納として使えるスペースが多くなります


これにより、同じ坪数でも2階建てに比べて各部屋を大きく取れるメリットがあります。


そして水まわり設備やパントリーなどを集約しやすかったり、家事動線としても使いやすい間取りが設計しやすいです。


平屋は拘った間取り希望にも沿ったプランニングがしやすく、住んでからの満足度も高い傾向にあります。

2点目はバリアフリーの観点です。


老後になると2階をほとんど使わなく、物置状態になって何年にもなる…という方も少なくないです。


平屋の場合は車イスでも廊下幅などを少し広めに設計しておけば、老後でも安心して暮らせる住宅になります。


最後の3点目は耐震性についてです。


大震災で倒壊する住宅の多くは、2階建てで2階の重さに耐えきれず、揺れに伴って1階部分が潰されるように倒壊します。


2階部分の重量が無ければ、倒壊する危険性は低くなります


建築基準法上でも、耐震上必要とされる壁量係数が2階建ては平屋に比べて倍程度になります。
つまり、2階建ては耐震上必要な柱や壁が多く必要で、平屋は柱や壁を耐震性を保った上で少なくできます。


このように、平屋には様々なメリットが多くこういった観点から平屋を選択される方も増えています。

平屋のデメリット

反対に、平屋のデメリットは主に2つ。総二階に比べて割高になる・広い土地が必要という点です。


総二階(1階と2階の床面積が同じ)の30坪と、平屋の30坪で同じ仕様であれば、基本的に平屋の方が建築費用は高くなります。


理由は基礎・屋根の大きさが影響してきます。


平屋の場合30坪であれば、基礎も屋根も30坪分必要になります。それに対して総二階の30坪は、基礎も屋根も半分の約15坪で足りてしまいます。


また、土地自体も2階建てに比べて広い土地が必要です。


建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)にも影響されますが、駐車場や多少の庭が必要になってくると、建物面積30~35坪に対して、土地の面積は一般的には最低でも60坪以上は必要になってきます。


せっかく平屋を!と考えると、縁側などの庭とのつながりも楽しめる家にしたいと考えると実際は70~80坪以上がベストです。

平屋の間取りを考える際の注意点

平屋を考える際の注意点が何個かあります。

・水害に弱いのでハザードマップは要確認!

 

・家族の人数変化に対応できる間取りに!

大規模な洪水などでは、2階があれば2階に上って避難することができますが、平屋の場合難しいです。
地域のハザードマップをよく確認して、水害リスクの高い地域には平屋はおすすめできません。


そして家族の人数変化、特に子供夫婦等のUターンなどで家族人数が増える可能性がある場合は、ゆとりを持った計画をしていくと良いでしょう。


また反対に子どもが巣立つ可能性も見越した、間取り計画を考えることも大事です。


長く住むことが前提である平屋は、そういった家族の変化も見越して間取りを考えていきたいものです。

平屋はこんな人におすすめ

それでは平屋がおすすめな人の代表的なタイプは、次の通りです。

・郊外に住むことに抵抗なしの方!

 

・ゆったりとした家・リビングで空間の広がりを楽しみたい方!

仕事の関係で、自営業を営んでいたり、在宅ワークで問題なく仕事がこなせる職種の方は、郊外での生活スタイルも良いのではないでしょうか。


平屋であれば、ゆったりとした書斎も難しくありません。
社会的に在宅ワークが一般的になりつつありますので、家族との時間も作りつつ郊外で暮らすことも良いのではないでしょうか。


そして、大きく開放的なリビングに憧れる方は平屋の検討を是非してみてください。


高い天井、木目の傾斜天井、大きな窓、縁側や広縁のように庭とつながる空間…


こういった設計に憧れる方は、平屋を検討してもらうときっとベストなプランに出会えるでしょう。

石川県で平屋を建てたい方へ

平屋の建築を検討されている方は、まず土地探しが重要です。


平屋で十分なプランニングして駐車場3台分を確保しようとすると、70~80坪は必要になってきます。


金沢市内でこの十分な広さの土地を確保しようと思うと、面積・コストともに難しくなってきます。


平屋、もしくは平屋のように暮らす家を建てたいなら白山市・能美市などの郊外がおすすめです。


土地および平屋の設計は、ぜひフジタへご相談ください。

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