Column住まいづくりのガイドブック

注文住宅での賢い窓の選び方。窓の違いや使い方でオシャレかつ快適な家に

2022.06.27住宅コラム

今回は、デザイン面での窓の選び方について特集します。


「引き違い窓」という、横にスライドして開け閉めする窓がお馴染みだと思いますが、実は窓一つとっても様々な種類があります。


また、この窓の使い方・選び方でオシャレさやインテリアが大きく変わってきます


そんな窓について、フジタの事例も交えながら考察していきます。


・窓と言っても、引き違い窓だけでなくたくさんの種類がある

 

・FIX窓は枠が細くスタイリッシュな印象を与え、空間を広く魅せやすい

 

・窓を設ける位置・形状を工夫すると、自然風を取り込みやすくなる

 

・網戸が必要な窓はどうしても景観が損なわれるため、窓のタイプの選択は大事です

1. 注文住宅で使用する窓の種類

窓は冒頭でふれた引き違い窓が一般的には多いですが、実はたくさんの種類があります。

注文住宅での窓の種類

出典:LIXIL・カタログ

場所や用途によって使い分けをしていますが、最近は窓のガラスを支えるフレームも細く、スマートな印象の窓もあります。


特にFIX窓は、窓の中に枠などがなく空間を広く魅せやすい窓でもあります。


FIX窓は開閉できないデメリットがある一方、窓枠・フレームを極力なくしてスタイリッシュなインテリアを創り出すのに寄与します。

注文住宅の窓での光調整

出典:LIXIL・カタログ

そして窓を高くすることで、光を多く取り込むとともに、景観を良くすることや部屋の広さを大きく感じやすくし、開放感にも繋がります。


反対にプライバシーを重視したい場合は幅の細い窓を使うなど、目的とデザインとのバランスを考えて設計します。


さらに、天窓は北側や小屋裏部屋の採光を取る窓として適しており、朝日がやさしく入ってきたり、北側の部屋の明るさを確保してくれます。


天窓は雨漏りのリスクもあるので、10年程度でのメンテナンスが必要にはなりますが、有用性の高い窓です。


このようにフジタでは窓の使い分けもご提案しており、実際の住み心地や満足感の高い家になるように考慮しています。

1-1. 網戸は要注意

窓を選ぶうえの注意ポイントは「網戸」です。


網戸は確かに便利ですが、意外と隙間から虫が侵入してきたり、安心なようで安心でない網戸。


実は網戸があることで、室内から外を見るときに視界を遮るもとになっています。


そのため、景色を眺める目的の窓には使わないようには使わないようオススメしています。

1-2. 注文住宅で窓を適材適所に設計する意味と目的

窓一つにしても様々なタイプがありますが、場所・タイプを適材適所に意味・目的も考えて設計しなければなりません。

出典:金沢市上荒屋モデル

例えば、リビングに面した南側の窓を天井面いっぱいまでの高さにしています。


開放感のある窓を設ける場合、カーテンをロールスクリーン状のタイプにして開ける際にはスッキリした納まりにすることが多いです。


窓だけでなく、それらに付随するカーテンや網戸まで考えて設計して初めて、オシャレさが出てきます

出典:金沢市上荒屋モデル

そして同じ物件でもう1つリビングに設けている窓が「高窓」と呼ばれるタイプの窓です。


南面に大きく設けた窓とは異なり、家具の配置を考慮した設計です。


ソファーを置くためには壁が必要であり、掃き出し窓や腰高窓を設けると、むしろ邪魔になったり、光が真後ろから入ってくるとテレビも反射して見えにくくなります。


しかし、この高窓はソファーなどを設置しても干渉しないこと、そして室内のプライバシーを確保しつつ明るさを確保することにも役立っています。


このように、窓は1つ1つに意味があり、窓の大きさ・位置・窓のタイプなどを適切に選ばないと、どことなく使いにくかったり、ちょっとしたストレスが多い家になってしまいます。

2. フジタの事例から見る。注文住宅での窓の使い方

それでは、フジタの施工事例から窓のオシャレな使い方をみていきましょう。

3-1. 野々市高橋町モデル

出典:野々市高橋町モデル

こちらの事例は、和室に地窓を設けた事例です。


和室は空間の重心を下げることで、落ち着きがうまれますが、地窓でさらに視線を下げて奥ゆかしさを演出しています。


室町時代の茶室でも、わびさびを重視し地窓が設計されることがありましたが、和室は地窓との相性が良い部屋でもあります。


また地窓の先に坪庭を設けることで、和室の空間としての格式を高めています

3-2. 白山市北安田モデル

出典:白山市北安田モデル

こちらはリビングの全面開口窓の事例です。


特徴的なポイントは、テラスの木目天井とウッドデッキでリビングが屋外と繋がっているかのような印象で、リビングにより一層の開放感がうまれている点です。


もともと、天井を高めに設計していることから広々とした印象があるリビングですが、カーテンを開け放つことで、デッキや天井の連続性でさらに広く感じる空間になっています


窓は、極力枠が中に出てこない窓を選択することで、景観の邪魔をしないように配慮しています。


出典:白山市北安田モデル

また同じモデルハウスの玄関正面には、視線の抜けを確保するFIX窓があります。


FIX窓にしている理由は、窓枠をほぼなくすことで空間をシャープに魅せることと、坪庭を目立たせるためです。


玄関は床面積としても必要以上に広く設計する家庭は少ないですが、このような視線の抜けがあることで玄関を広く感じることができます。

3-3. 野々市モデル

出典:野々市モデル

窓枠がほとんどないFIX窓をつかって、開放感と屋外とのつながりを意識したリビングの事例です。


リビングの壁材と屋外の壁材を同じにすることで、より一層の連続性がうまれ、庭もリビングの一部のような錯覚になります。


また塀の下部を開けて、植栽を組み合わせてプライバシーを確保しながら、視線の抜けを確保して閉塞感をなくし、せっかくの窓の開放感を落とさないような工夫がされています。

3-4.お客様邸の事例

出典:フジタ事例(インスタグラム)

こちらの事例では、窓をしっかり広く設けてはいるものの、駐車場や前面の道路から室内が見えにくい設計になっています。


開放感のある家に!というご要望は打合せ時にもよく伺いますが、外からの視線を遮りつつ開放感と両立するには、設計の腕が試される場面でもあります。

3-5. 金沢瑞樹モデル

出典:金沢瑞樹モデル

最後の事例は、中庭に面した形で1階~2階まで一続きにとった大きな窓です。


中庭に面していることで、プライバシー保護の観点からは大きな窓でも問題ないことと、直射日光ではないやさしい光を取り込むことができます。


そして中庭側から見たときも、窓のスリットが揃っていることや全面的に開口になっていることでスタイリッシュな印象を創り出します。

4. まとめ

事例も踏まえながら、窓の選び方・取り方のポイントをお伝えしてきました。


窓は内部からみても採光・通風・空間の広さの感覚に影響するとともに、外部からみると家のデザインとしても重要な要素になります。


窓のデザイン・機能・間取りとの相性まで考えた家づくりを検討するのであれば、フジタまでお気軽にお問い合わせください。

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