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コラム

【GX志向型住宅】補助金はいつからいつまで?「125万円」受け取る条件や制度利用のメリット・デメリットを分かりやすく解説

「GX志向型住宅の補助金は、いつからいつまで対象になりますか?」
こうした質問を頂くことがあります。

そこで本記事では、2026年(令和7年)に省エネ性能の高いな家を建てる場合に補助金を活用できる可能性がある、「GX志向型住宅」について、わかりやすく解説します。

「いつからいつまでの工事が対象なのか」「どういった条件の家が対象になるのか」
こうした疑問も解消しますので、石川県で高性能な住宅を建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

石川県でご家族が長く快適に暮らせる省エネ性能の高い家をご検討中の方は、『デザインと高性能 細心設計のフジタ』へ、お気軽にご相談ください。

※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。

GX志向型住宅とは

GX志向型住宅にも対応可能な注文住宅の事例

はじめにGX志向型住宅とは、どういった特徴を持つ家なのかを紹介します。

補助金事業内で定められる基準

GX志向型住宅は、2025年の補助金「子育てグリーン住宅支援事業」の補助対象として基準が定められた住宅です。

2025年の子育てグリーン住宅支援事業では、断熱性など一定の基準を満たすことで、最大160万円の補助金が交付されました。

〈参考〉国土交通省・環境省 子育てグリーン住宅支援事業

2026年は、子育てグリーン住宅支援事業の後継として、「みらいエコ住宅2026事業」が実施されることが決定しています。

補助金の額は、のちほど「GX志向型住宅への適合でもらえる補助金額」で紹介します。

GX:グリーントランスフォーメーション

GX志向型住宅の「GX」とは「グリーントランスフォーメーション」の略で、経済産業省のホームページでは、以下のように解説されています。

「化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動」

〈引用〉経済産業省 知っておきたい経済の基礎知識~GXって何?

GX志向型住宅は、高気密・高断熱仕様に加えて太陽光発電などの設備を取り入れることで、従来の住宅で消費していた一次エネルギー量を抑え、CO2の排出削減を目指せる住宅です。

長期優良住宅やZEHより厳しい基準

GX志向型住宅が登場する前にも、長期優良住宅やZEHといった省エネ性能の高い住宅はありました。

GX志向型住宅は、さらに高い省エネ性能を持つ住宅で、補助金を申請できる性能条件は以下のとおりです。

性能 GX志向型住宅 長期優良住宅
ZEH水準住宅
断熱等級 6以上 5以上
一次エネルギー消費量 再エネを除く:35%以上
再エネを含む:100%以上
20%以上
高度エネルギーマネジメント HEMS等の設備を導入

※ご自身が居住する住宅だけでなく、賃貸住宅を新築する場合にも補助金を活用できる可能性があります。

上記の性能について、のちほど「GX志向型住宅の条件を分かりやすく解説」でわかりやすく解説します。

GX志向型住宅への適合でもらえる補助金額

GX志向型住宅への適合でもらえる補助金額

従来の住宅・省エネ性能の高い住宅を比較すると建築費用が高額になるため、GX志向型住宅に適合する家を建てる場合に、どの程度の補助金が交付されるのか気になりますよね。

GX志向型住宅に適合する家を建てる場合、以下の補助金を受け取れる可能性があります

対象世帯 補助額
寒冷地・準寒冷地 その他地域
すべての世帯 125万円/戸 110万円/戸

ちなみに、長期優良住宅・ZEH水準住宅の対象世帯は18歳未満のお子さまがいらっしゃる「子育て世帯」、ご夫婦のうちどちらかが39歳以下の「若者夫婦世帯」で、補助額は以下のとおりです。

住宅の種類 補助額
寒冷地・準寒冷地
(古家除却+新築)
その他地域
(古家除却+新築)
長期優良住宅 80万円/戸
(100万円/戸)
75万円/戸
(95万円/戸)
ZEH水準住宅 40万円/戸
(60万円/戸)
35万円/戸
(55万円/戸)

GX志向型住宅の補助金はいつからいつまで?

GX志向型住宅の補助金はいつからいつまで?

GX志向型住宅補助金(GX志向型住宅を含む省エネ性能の高い住宅を支援する補助金「みらいエコ住宅2026事業」)を活用するためには、、以下のとおり一定の期間内に申請をする必要があります。

GX志向型住宅補助金の開始と終了時期

本補助金の申請開始と終了時期は以下のとおりで、基礎工事の完了後に申請できます。

  • 交付申請期間:2026年(令和7年)3月下旬~2025年12月31日
  • 交付申請の予約※期間:2025年(令和7年)5月中旬~2025年11月30日

※「交付申請の予約」とは、補助金の予算残額が底をつく前に申請枠を一定期間確保しておく手続きです。

交付申請・交付申請の予約どちらも、申請額が予算上限に達すると同時に受付を締め切ります

そのため、2026年にGX志向型住宅補助金の活用を検討する場合には、すぐに準備を始めることをおすすめします。

GX志向型住宅について、その他把握したい期間

交付申請期間に加えて、以下の期間についても把握しておきましょう。

  • 交付申請の予約から交付申請までの期限:3ヶ月以内「基礎工事の完了工事」への着手:2024年(令和6年)11月22日以降
  • 工事の完了報告期限:2027年1月31日(見込み)
  • 補助金の交付時期:2027年3月末頃(見込み)

GX志向型住宅の条件を分かりやすく解説

本補助金の交付を受けるためには、主に次の4つの条件を満たすこととなります。

  • 条件1:断熱等性能等級6以上
  • 条件2:一次エネルギー消費量の削減率100%以上(再生可能エネルギーを含む)
  • 条件3:一次エネルギー消費量の削減率35%以上(再生可能エネルギー除く)
  • 条件4:高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入

条件1:断熱等性能等級6以上

GX志向型住宅の要件に関連する断熱性について

1つ目は、断熱性能等級6以上の取得です。

高性能な窓や断熱材を利用することで、冬は室内の温度が屋外へ逃げづらく、夏は屋外の日射熱が室内に伝わりづらい住宅となります。

過去には高性能とされていたZEHや長期優良住宅が断熱性能等級5ですので、GX志向型住宅はさらに高性能な住宅といえます。

〈関連ページ〉住まいの断熱性、どこまで必要?大切なのは住み心地と光熱費のバランスです

条件2:一次エネルギー消費量の削減率100%以上(再生可能エネルギーを含む)

GX志向型住宅の要件に関連する省エネ性について

2つ目は、再生可能エネルギーを含めて、一次エネルギー消費量の削減率を100%以上にすることです。

一次エネルギー消費量とは、家庭で使用するエネルギーを示していて、GX志向型住宅では標準的な住まいで使用するエネルギーを超える(太陽光発電設備を含む)量の省エネ、創エネを達成する必要があります。

なお、建築基準法で「多雪地帯」に定められている地域は、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減について要件が定められていません。

このため、石川県のような地域においては太陽光発電設備の設置が義務付けられていない点は認識しておきましょう。

条件3:一次エネルギー消費量の削減率35%以上(再生可能エネルギー除く)

3つ目は、再生可能エネルギーを含めずに、一次エネルギー消費量の削減率を35%以上とすることです。

住宅設備を省エネ性の高い製品にすることで、太陽光発電設備を含めずに一般的な住宅と比較して35%以上の省エネ性を満たすことで達成可能です。

条件4:高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入

4つ目は、高度エネルギーマネジメントシステム(HEMS)の導入です。

HEMSとは、家庭でのエネルギーの使用状況をパソコンやスマートフォンに表示するシステムです。
エネルギーの使用量について見える化されることで、快適性や省エネ性を後押しするために利用されます。

こうした条件を満たす家を建てることで、GX志向型住宅への適合による補助金を獲得できます。

GX志向型住宅の基準に適合するメリット

GX志向型住宅の基準への適合は、補助金の交付以外にも複数のメリットがありますので紹介します。

  • 断熱性能が高く快適
  • 部屋間の温度差が小さく快適
  • 結露の減少で家の耐久性アップ
  • 断熱性の向上で光熱費を節約
  • 補助金や節税制度を利用可能
  • 住まいの資産価値アップ
  • 災害遭遇時の在宅避難対策
GX志向型住宅の基準に適合するメリット:断熱性能が高く快適

GX志向型住宅に適合するためには、高い断熱性を確保する必要があります。

このため、夏涼しく冬暖かい、快適な住まいになります

GX志向型住宅の基準に適合するメリット:断熱性能の向上で健康にも好影響

また、部屋間の温度差が小さくなることで、ヒートショックによる体調不良を避けられるなど、健康面でもメリットがあります

加えて、窓辺などでの温度差が小さいことから結露の発生を抑えることができますので、断熱材や木材などの腐食、シロアリの発生を抑えられ住まいの健康(耐久性)を維持できる点にも注目です。

GX志向型住宅の基準に適合するメリット:光熱費が安くなる

断熱性の高まりはエアコンなど冷暖房機器の使用効率向上にも役立ちますので、冷暖房費の軽減にも効果的です。

〈関連ページ〉断熱性能が電気代に与える効果は?実際のモデルハウスで検証

経済性の面では、紹介しているように補助金の交付を受けられるほか、高性能な住宅ならではの節税制度や住宅ローンの金利優遇もメリットに挙げられます。

ほかにも、転勤などで家を売却する場合に高性能な住まいであることが証明されていますので、資産価値を高く評価される点、災害に遭遇した場合でも高い断熱性により室内の快適性が保たれ在宅避難しやすくなる点など、多くの点でメリットがあります。

GX志向型住宅の基準に適合するデメリット

一方で、GX志向型住宅の基準への適合を目指す場合、以下のとおりデメリットもありますので確認しましょう。

  • 建築費用が高くなる
  • 間取りに制限が出る
  • 太陽光発電設備が必要になる

高性能な仕様にする場合、建築費用のアップは避けられません。

ただし、補助金を利用できること、光熱費を安くできることなど、経済性についてのメリットも合わせて検討することが重要です。

〈関連ページ〉注文住宅で予算オーバーした時に考えるコト!節約のつもりが本末転倒になることも

また、断熱性を担保するために窓の数が制限される場合があることや、太陽光発電の設置が必要となるなど、理想とする家づくりにそぐわない可能性もありますので、本補助金の利用は検討中のハウスメーカーと入念に検討する必要があります。

石川県での高性能な家づくりをご検討中の方は、『デザインと高性能 細心設計のフジタ』まで、お気軽にご相談ください。

※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。

GX志向型住宅の利用に関する注意点

GX志向型住宅の利用に関する注意点

記事の終わりに、GX志向型住宅の補助金を利用する際に確認しておきたい注意点を紹介します。

住宅の床面積の補助要件をチェック

本制度は、住戸の床面積が50~240m2の場合に適用されます

極端に広い、またはコンパクトな住まいでは利用できません。

対象外になる地域もある

本制度は、以下の条件に該当する場合は対象から除外されますので、土地選びの段階で確認する必要があります。

  • 「土砂災害特別警戒区域」に立地する住宅
  • 「災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域または地すべり防止区域と重複する区域に限る)」に立地する住宅
  • 「市街化調整区域」であって「『土砂災害警戒区域』もしくは『浸水想定区域』」に立地する住宅
  • 都市再生特別措置法の規定により、当該住宅に係る届出をした者が同条第3項の規定による勧告に従わなかった旨が公表された住宅

弊社では土地に関するお悩みについても承っております。

満足度の高い家を建てるために重要な土地について、石川県でお悩みの方も『デザインと高性能 細心設計のフジタ』までお気軽にご相談ください。

※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。

グリーン住宅支援事業者に施工を依頼する

本制度は、「グリーン住宅支援事業者」として登録されたハウスメーカーに依頼する場合に利用できます。

グリーン住宅支援事業者に登録していない業者に依頼する場合には利用できません

性能基準を達成できるハウスメーカーを確認

GX志向型住宅の利用に関する注意点:性能基準を達成できるハウスメーカーを確認

GX志向型住宅は高い断熱性能の住まいですので、ハウスメーカーによっては利用できない、または標準仕様外となり建築費用が割高になる可能性があります。

高性能な家の施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼しましょう。

地域独自の補助金もチェック(石川県の事例紹介)

GX志向型住宅に適合する場合、地方自治体が実施する他の補助金を併用できる場合があります。

たとえば石川県では、「住まいの省エネ促進事業費補助金」(補助金額40万円)が2025年(令和7年)に実施され、みらいエコ住宅2026事業との併用が可能です。

こうした補助金を併用することで、実質的な建築費用を抑えることが可能です。6〈参考〉石川県 令和7年度 住まいの省エネ促進事業費補助金

まとめ│石川県でのGX志向型住宅は「フジタ」まで

石川県で実現したGX志向型住宅の基準を満たす注文住宅の事例

2026年に実施される、GX志向型住宅(みらいエコ住宅2026事業)について、いつからいつまで申請期間となるのか、また補助金額や求められる性能について解説しました。

GX志向型住宅は、従来の長期優良住宅やZEHよりも高性能な仕様の家です。
快適な住環境が得られ、光熱費を削減できるなど多くのメリットがあります。

建築費が高くなる点はデメリットですが、紹介した補助事業を利用することで、経済的な負担を軽減することも可能です。
高性能な仕様を満たすことのできるハウスメーカーに依頼して、高い満足を得られる家を建てましょう。

石川県での高性能な家をご検討中の方は、『デザインと高性能 細心設計のフジタ』まで、お気軽にご相談ください。

※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。

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