各種補助金の必要要件となっている「GX志向型住宅」は、「HEMS」の設置が求められるケースがあります。
このHEMSについて「どのような働きをしているのか、どうして必要なのか」と疑問に思う方も多いものです。
そこで本記事では、GX志向型住宅とHEMSとの関係や機器の働き、必要要件といった話題について解説します。
〈関連ページ〉【GX志向型住宅】補助金はいつからいつまで?「160万円」受け取る条件や制度利用のメリット・デメリットを分かりやすく解説
石川県でGX志向型住宅など、高性能な住まいやエコな住まいをご希望の方は『デザインと高性能 細心設計のフジタ』までご相談ください。
お悩みや疑問を解消し、納得の上で住まいづくりができるよう、サポートいたします。
※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。
Contents
GX志向型住宅とは│制度の概要を確認

そもそもGX志向型住宅とは、「GX(グリーントランスフォーメーション)」の考え方を住宅分野に取り入れた住まいを指します。
GXとは、化石燃料を基本とした暮らしから、再生可能エネルギーを利用した暮らしへと転換することです。
住宅分野においては、以下の要素を満たす住宅が該当します。
- 高気密高断熱な仕様
- 高効率な設備の導入
- 再生可能エネルギーの利用
- エネルギー利用状況の最適化 など
このように、GX志向型住宅では、省エネや創エネに加えて、エネルギーの適切な制御と利用も重要な要素とされています。
HEMS(高度エネルギーマネジメントシステム)とは
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GX志向型住宅と関係の強いHEMSとは「Home Energy Management System」の略で、宅内で使用される電気やガスなどのエネルギーを可視化するシステムです。
分電盤や各設備機器と連携して、消費電力量や発電量をモニターやスマートフォンで確認できます。
GX志向型住宅における、HEMSの役割は以下のとおりです。
- 消費電力量、該当する機器の可視化
- 発電量と消費量の差の提示
- 再生可能エネルギーの優先利用
- 蓄電池を利用したエネルギー利用の効率化 など
こうした機能を通じて家族の意識を高め、家庭内で使用する電力を削減します。
さらに、自動で行われるエネルギー利用の最適化によって住宅内のエネルギー使用効率を高めます。
HEMSを導入するメリット

改めてHEMSについて、導入のメリットを整理すると、以下の2つが主なものとして挙げられます。
エネルギー使用量が「見える化」され電気代を抑えられる
HEMSの利用によって、どの設備が、いつ、どの程度電力を使用しているのかを把握できます。
無意識に使用していた待機電力、使用時間帯による電力消費の大小などが分かりますので、自然と家族の省エネ意識が高まります。
将来的なスマートホーム化に対応しやすい
HEMSはスマートホーム化の基盤としても機能します。
たとえば、照明や空調、給湯、シャッターといった設備と連携することで、次のような操作を外部から実施可能です。
- 外出先からの遠隔操作
- タイマーによる設備の自動制御
暑い夏の日に帰宅前からエアコンの電源を入れるなど、暮らしの利便性を高める有効な手段として活用できます。
GX志向型住宅(新築)で利用できる補助金

ここで改めて、GX志向型住宅で新築を建てた場合に利用できる補助金をご紹介します。
高性能な仕様やHEMSの導入には費用を要しますが、補助金の活用で経済的な負担を軽減しましょう。
子育てグリーン住宅支援事業(2025年)
子育てグリーン住宅支援事業は、2025年に実施されている、省エネ性能の高い新築住宅を支援する制度です(「GX志向型住宅」仕様の補助金は予算の上限に到達済)。
GX志向型住宅に該当する仕様にすることで、1戸あたり160万円の補助金が交付されます。
みらいエコ住宅2026事業(2026年)
みらいエコ住宅2026事業は、2026年に実施を予定されている、子育てグリーン住宅支援事業の後継となる制度です。
2025年の事業と同様に、一定の性能を有する新築に対して補助金が交付され、GX志向型住宅の場合は110万円が交付される見込みです。
住まいの省エネ促進事業費補助金(石川県)
ここまでご紹介した事業は国が運用する制度ですが、地方自治体も独自に補助制度を用意しています。
たとえば石川県では住まいの省エネ促進事業費補助金を運用していて、GX志向型住宅の仕様を満たすことで40万円の補助金が交付されます。
〈参考〉石川県 カーボンニュートラル推進課 住まいの省エネ促進事業補助金
〈関連ページ〉【2025】石川県の新築住宅補助金、金沢市、白山市など一覧表でご紹介│2026年の補助金予想も解説
このように、国も地方自治体も、従来より性能が高いGX志向型住宅に対して多額の補助金を用意しています。
石川県で補助金を活用して、お得で高性能な住まいづくりを目指している方は、GX志向型住宅の建築も可能な『デザインと高性能 細心設計のフジタ』までご相談ください。
※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。
確認しておきたい、HEMSに求められる要件

HEMSの利用と補助金の活用を希望する場合、確認したい事柄は機器の性能要件です。
確認したい機能、性能要件
HEMSには、以下のような様々な機能が付属しています。
- エネルギー使用量の計測や表示
- データの蓄積と管理
- 一定の通信規格への対応
- 機器の自動節電、自動制御
- AIやインターネットとの連携 など
機器によって対応可能な機能は異なります。
補助金の活用を目指す場合は、以下の例(子育てグリーン住宅支援事業)のように各補助金のホームページなどから対応機器を調べる必要があります。
〈参考〉子育てグリーン住宅支援事業 高度エネルギーマネジメントの導入
太陽光発電や蓄電池、EVとの連携要件
GX志向型住宅では、再生可能エネルギー設備との連携が必須であるケースもあります。
HEMSにも太陽光のほか、蓄電池やEV発電機器との連携の可否が求められる可能性がありますので、利用する予定の補助金の詳細を確認する必要があります。
〈関連ページ〉最近話題のZEH住宅ってどんな家?ZEH住宅の概要とメリットデメリットを解説!
設計段階でHEMSの取り付けを前提に
なお、HEMS機器は後付けすることも可能ですが、配線のルートや機器の設置場所に制約が生まれる可能性があります。
結果として、対応できる設備が限られたり、追加工事費が発生する、配線が丸見えになってしまうといった問題が生じる可能性があります。
GX志向型住宅として家を建てて補助金を活用する場合は、設計の段階から工務店やハウスメーカーに相談して、導入を前提にした計画にしましょう。
まとめ│GX志向型住宅は「フジタ」にご相談を

GX志向型住宅は、高気密高断熱な仕様と太陽光発電設備のみ備えた住宅ではなく、HEMSによってエネルギーを「見える化」した、エネルギー管理の最適化も図る住まいです。
このため、HEMS機器の選定や設置は、補助金適用の可否や将来の使い勝手にも影響する点に注意が必要です。
なお、こうした悩みも補助金の利用に最適化された工務店に依頼すれば、適切なアドバイスとサポート、そして設計を期待できますので、会社選びが重要となります。
石川県でGX志向型住宅の仕様とHEMSの導入で補助金を活用した家づくりを目指している方は、『デザインと高性能 細心設計のフジタ』までご相談ください。
人にも自然にも優しい住まいの実現をお約束致します。
※建築予定地が施工エリア内(石川)の方のみ対応させていただきます。



