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最近話題のZEH住宅ってどんな家?ZEH住宅の概要とメリットデメリットを解説!

2022.01.21住宅コラム

注文住宅の検討を始めた方であれば、どこかで1度は聞いたことのあるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)


今回は、そもそもどんな家にすればZEHになるのか?という基礎的な内容をまず解説します。 


そして、ZEHに対して「高くないの?」「デメリットはないの?」という不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 


そんな方のために、注文住宅を建てる際のメリット・デメリットも解説します。 


それでは、今回の記事のポイントです。 

・ZEHは、主に2つのステップをクリアした住宅のことを指します。

 

1つが、「規定以上の断熱性能」+「一般的な家より20%以上省エネの住宅設備を導入」して、元々使うエネルギーを少なくしていること。

 

もう1つが、年間で使うエネルギー以上に、太陽光発電でエネルギーを創り出していること。

 

・ZEHのメリットは、ランニングコストが下がること・快適に過ごすことができること

 

・ZEHのデメリットは、イニシャルコストが高いこと、デザインや間取りに制約を受けること

ZEHはエコな住宅

ZEH住宅メリット画像①

ZEH(ゼッチ)は、元々経済産業省が運営していた「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」の略語からきています。 


現在は経済産業省・環境省が連携し、ZEH支援事業などを運営しています。 


このZEH、ゼロなエネルギーの家とはどういった家なのか?というポイントを解説していきます。 


抑えておくべきポイントは、大きく3つあります。 


1つ目は、「規定以上の断熱性能」があること。 


最終的には、UA値と呼ばれる数値で家の平均的な断熱性能を「外皮計算」という計算で算出します。 


UはU値という、壁や屋根などに入れる断熱材他の、個々の建築資材の断熱性能を表します。(正式には熱還流率と言います) 


Aは平均という意味の「average」となっており、家全体から逃げる熱の平均値を数値で表します。 


このUA値を、石川県の場合は0.6W / m²・K以下にする必要があります。 


フジタでは標準的にクリアする断熱性能を有していますが、プランによって変わってきます。 


同じ素材の断熱材でも、例えば窓が大きいプランだと、窓から逃げる熱量が多く家全体の断熱性能が落ちたりしますので、プランによって都度算出する必要があります。 


邸別に断熱性能を算出して、プランによって断熱材の種類や厚みなどを調整していきます。 


そして2つ目は、「省エネな住宅設備」を導入していることです。 


こちらは断熱性能を有している前提で、外皮計算の結果を踏まえて計算を行います。 


冷暖房設備、給湯機器、換気機器、照明機器を中心に年間で使うエネルギー量を算出します。 


各設備機器のエネルギー使用量の、数値などを入力していくと一般的な住宅と比べて、どれくらい省エネになるか?の計算ができるソフトがあります。 


ZEHにするためには、この基準から20%以上省エネ性が高い機器の導入が必要です。 


そして最後に3つ目は、「太陽光発電を搭載し、年間で使うエネルギー以上の創エネ」をしていることでZEHが完成します。 


プランなどにもよりますが、太陽光発電をおおむね3kW~5kW程度の容量を搭載するとZEHになります。 


フジタでは、ZEH仕様でご契約いただいた方に 「太陽光パネル」をプレゼントするキャンペーンも実施しています。 


フジタでオトクに太陽光を搭載したZEHを検討してみてはいかがでしょう。 

ZEH住宅に住むメリット

ZEH住宅メリット画像②

それではZEH住宅に住む主なメリット3つを紹介していきます。 


・ランニングコストが安い 


ZEH住宅の基本の設計は、「ランニングコストが安くなる」ことが前提です。 


太陽光を設置したり、時にはサッシの性能をグレードアップしたりイニシャルコストが高くなります。 


しかし月々のローン+光熱費で見ると、一般住宅よりも安くなる可能性も高くイニシャルコストだけでなく、ランニングコストの計算も踏まえて検討することが大事です。 


・住宅内の温度差が少なく、四季を通じて快適に過ごせる 


ZEH住宅は、1つ目の条件で解説した「断熱性能が高い」住宅です。 


断熱性能が高いことで、夏や冬においてエアコンなどの冷暖房機器を少し運転するだけで、居住スペース・廊下など家全体の温度差が少なく快適に過ごすことができます。 


ヒートショックなどのリスクを減らすこともできます。 


・補助金の対象になりオトクに家づくりができる 


条件やスケジュールなどが合致して、補助金の対象として採択された場合、補助金でオトクに家づくりができます。 


最新で活用できる補助金「こどもみらい住宅支援事業」では、最大100万円の補助金もあり、良い住宅をオトクに建築できます。 

ZEH住宅に住むデメリット 

ZEH住宅メリット画像③

一方で、イイことばかりだけではないのがZEH住宅です。 


フジタではしっかりデメリットもお伝えし、お客様の選択を大事にしていきたいと思います。 


ZEH住宅のデメリットは、主に2つです。 


・イニシャルコストが高い。 


ZEHは太陽光発電システムが必須で、HEMS※など必要な機器もあり、イニシャルコストはどうしても一般住宅と比較して高くなる傾向です。 


太陽光発電は光熱費を削減してくれる機器ですが、HEMSは人によって使わない(使えない)人もいます。しかし、補助金の条件として導入を求められる場合もあります。 


ただし注意点はメリットでもあげた、「ランニングコストも合わせて考えること」。 


最初のローンさえ無理なく組める範囲であれば、このデメリットは大きな問題ではありませんが、まずローンを多めに組むというハードルがあります。 


※HEMS:「ホーム・エネルギー・マネージメント・システム」の略語。家じゅうの消費電力の計測や遠隔操作等を司る機器。 


・デザイン・間取りで調整が必要な場合も 


太陽光搭載量が3~5kWは必要なため、屋根の形状・方位に関しては制約を受ける 

外観の見た目を重視する方は、太陽光モジュールのデザインが好みでない人が多い 


間取りも、一次エネルギー消費量の削減率20%を確保するため、吹き抜け・リビング内階段の設計は不利に働きます。 


また単純に大きな窓を設けることは、UA値で不利になるため窓の大きさを調整するか、窓の性能をもう一段階、グレードの高いものへ変更が必要になることもあります。 


その分、断熱性能は上がりますが、希望の間取りやデザインを重視しようとすると通常よりコストがかかったりすることがあり、デザイン・設計とのバランスは非常に重要です。 

デザイン・性能を両立したフジタのZEHレベルの事例3選

一般的にはZEH(高気密高断熱)にするとデザインに制限がでて、いわゆる「見た目が普通の家」になりがちです。 


フジタでは高い性能を保ちつつ、意匠性にもこだわっている点が大きな強みです。

 

白山市 実邸での事例

出典:白山市T氏邸 


こちらの事例は、太陽光発電も設置してZEHとして設計を行いました。 


大きな屋根が特徴的で太陽光発電を搭載しつつも、外観のデザインをスッキリさせています。 


内部も和モダンで統一し、性能を追い求めるだけでなくデザイン性にもしっかりこだわった事例です。

 

中林コンセプトハウス(UA値:0.42)

出典:中林コンセプトハウス 


こちらの事例は太陽光発電は搭載していませんが、それ以外はZEHレベルの性能を有しています。 


リビングに大きな掃き出し窓を設けても、HEAT20のG2グレードの断熱性能がポイントです。 

新成コンセプトハウス(UA値:0.46)

出典:新成コンセプトハウス 


フジタのダブル断熱工法で、HEAT20のG2グレードの新成コンセプトハウスです。 


こちらも太陽光発電が非搭載という以外は、省エネ基準はZEHレベルをクリアしています。 


フジタでは、太陽光発電は方位やデザイン、イニシャルとランニングのバランスなども考慮してご相談の上決めていきます。 




高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。


メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。


ご予約はこちらから。

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