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注文住宅は吹抜けで開放的に!フジタの事例と後悔しないポイント解説

2022.05.26住宅コラム

リビングに大きな吹き抜けは、定番とも言える注文住宅に取り入れたい設計です。

同じ床面積でも、天井が高いことで体感として部屋の開放感が違ってきます。

ただし、そんな憧れの吹き抜けでも後悔しないように注意すべきポイントがあります。

吹き抜けを設置したけど、ちょっと失敗した…とならないように、今回の記事を参考にしてください。

それでは、今回の記事のポイントです。

・吹き抜けのメリットは、開放感や家全体の印象をグッと上げられることです。

 

・高気密高断熱のフジタでは、吹き抜けがあると冷暖房エネルギーを全館に伝えやすい。

 

・吹き抜けのデメリットは、2階の面積が少なくなることや、断熱性がしっかりしていないと温熱環境の面でストレスが出てしまうこと。

 

・吹き抜けは憧れる方が多いですが、一方で設計側で注意すべきポイントがある。

1.注文住宅の吹抜けのメリットデメリット

まずは吹き抜けのメリット・デメリットを確認していきましょう。

1-1. 【メリット】開放感がある

出典:白山市北安田コンセプトハウス 

1つ目のメリットとしては、吹抜があることで明るいリビングになることです。


大きな窓と併用することで、日中の陽射しが部屋の奥まで届きやすく、空間としても非常に開放感が溢れる場所を創ることができます。


リビングが大きいことで、家族のコミュニケーションも取りやすく、自然と家族が集まる場所になるでしょう。

1-2. 【メリット】デザイン性を高めやすい

2つ目はデザイン性の観点です。


デザインは細かいところへの ” こだわり ” でデザイン性の高い住宅が生まれますが、吹抜もデザイン上大きな役割を果たします。


吹抜があることで視線の広がりが大きくなり、部屋に入った時の印象を大きく変えます。


デザインは配色や壁紙だけで決まるわけではなく、全体の印象で左右されるため、吹抜があることで自然とデザイン性も高いインテリアになりやすいと言えます。

1-3. 【メリット】高い断熱性能を有効活用(フジタならでは)

フジタでは標準でZEHレベルの断熱性能があり、冷暖房の効きが良いと好評いただいています。


一般的な住宅では、反対に冷暖房の効きが悪いことでデメリットになる点を、フジタではメリットとして挙げています。


断熱・気密がしっかりしていることで、魔法瓶のように冷暖房エネルギーの浪費を最小限に抑えることができることと、少ないエネルギーで冷暖房でき、吹抜を設けていても不快感を感じにくくなります。


ただ断熱気密性とは関係なく、暖かい空気は上にあがっていく性質があり、シーリングファンなどを設けておくと、大きな空間の温熱環境をより均一にしやすいでしょう。

1-4. 【デメリット】1階に対して2階のスペースが少なくなる

つづいて、デメリットについてです。


吹抜があることで、単純に1階の面積に対して2階で確保できる面積は少なくなります。


外回りが同じ大きさの住宅でも、吹抜を設けると床面積として使用できる分が減るため、部屋が小さくなったり全体の坪数が大きくなりがちです。

1-5.【デメリット】冷暖房の効きが良くない(一般住宅では)

一般的な断熱・気密性能の住宅では、吹抜があると冷暖房の効きが良くなかったり、光熱費があがる傾向にあります。


理由としては、容量の大きいエアコンなどを稼働させる負荷が大きいため、エネルギーを多く使用します。


エアコン等の冷暖房設備のような「熱」に変換する機器は、消費エネルギーも高く毎月の光熱費等に影響してきます。

2. 吹抜けを設ける際に気を付けること

つづいて、吹き抜けを設計する際に気を付けるべきポイントを紹介していきます。

2-1. 2階を狭くせずどう設計するか

総二階をベースに設計していくと、2階の居室面積が足りなくなったり、吹き抜けが中途半端な設計になってしまいます。


土地に対する家の全体的なバランスや、当然お客様のコストもありますので、外観・間取り・開放感とのバランスを図るためには高い設計レベルが要求されます。

2-2. キッチンのコンロはIH

キッチン~ダイニングの天井を吹き抜けにすると、焼き物の調理時などにニオイや油が拡散しやすいです。


そこで、キッチンのコンロは、油などの拡散が少ないIHがオススメです。


IHにすることで上昇気流が少なくなり、圧倒的に料理の油やニオイの拡散を抑えることができます。

2-3. 耐震設計への配慮

吹き抜けを設けることは、2階の床が少なくなることから、耐震の観点では不利になります。


地震の力、特にねじれのエネルギーに対しての耐力は、床面が多い(強い)ほど強くなります。


そのため吹き抜けが大きいほど、柱や壁など他でカバーする必要が出てきますが、耐震における設計はしっかり行っていますので、ご安心ください。

2-4. LED照明で交換を極力減らす

出典:ODELIC

吹き抜けの上部、または壁面に設置した照明は気軽に交換できないことへ不安がある方も多いのではないでしょうか。


白熱灯や蛍光灯は定期的に交換が必要ですが、LED照明の寿命は4万時間と言われており、毎日12時間使っても約9年となっています。


ただ、白熱灯の寿命が約1,000時間(約3ヶ月)と言われていますが、3ヶ月で切れる白熱灯も珍しいですよね。


LED照明も同じように9年で壊れるわけではなく、耐用年数としては10年以上の耐用年数を考えて設計されているため、LED照明はほとんど交換が不要と言っても過言ではありません。


届かない場所の照明が付かない、明らかに暗いといった場合は、フジタでも交換に伺いますので、ご自身での危険な作業は控えましょう。

3. フジタの吹抜けを設けた事例

それでは、フジタで吹き抜けを取り入れた事例を紹介していきます。

3-1. 北安田モデル2022

出典:白山市北安田コンセプトハウス

こちらの物件では、リビングの天井を吹き抜けとし、テレビボードの背面にはスキップフロアを設けて書斎が併設されている間取りです。


勾配天井になっており、部屋の中央部が最も高い天井になるよう設計されており、最大限の開放感と視線の広がりを実現しています。

3-2. 北安田モデル2021

出典:白山市北安田コンセプトハウス 

2例目はかなり大きな吹抜をとり、2階部にはアイアンの手すりでまとめた事例です。


リビング全体を吹抜にすることで、高級ホテルのようなプレミアムな雰囲気および開放感で、リビングの居住性を高めています。


このような大きな吹抜を設けても、冷暖房でマイナスにならないよう、フジタではZEHレベルの断熱性能でデザインだけでなく、実際の居住感にも配慮しています。

3-3. お施主様宅

3つ目の事例は、モダンなスタイルでまとめたリビングの吹抜事例です。


ホワイトをベースにしていますが、ブラックのラインによって洗練された空間に仕上げています。


吹抜は書斎を併用させ、空間としても機能的に有効活用している事例の1つです。

4. まとめ

吹抜について掘り下げてきましたが、実際にフジタでは吹抜のあるモデルハウスをご用意しています。


吹抜については写真で見るより体感していただいて、初めて肌感覚でわかることも多いです。


気になった方は、フジタのモデルハウスへぜひお越しください。

高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。


メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。


ご予約はこちらから。

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