Column住まいづくりのガイドブック

注文住宅の造作家具で知っておきたいポイントとフジタのこだわり造作家具3選!

2021.09.25住宅コラム

今回は、注文住宅ならではの魅力の1つとして、ピッタリなサイズ・納まりでキレイに仕上げる造作家具についてです。


注文住宅で造作家具にするべき理由、コストとのバランス、使用目的、インテリア全体とのバランスなど重要なポイントがたくさんあります。


フジタでは要望に応じて造作家具を採用しており、造作家具の事例と共に解説していきます。


それでは今回の記事の結論です。

・造作家具にする場合は、場所の利用目的が決まっている時とインテリアの調和性を重視したい時に採用すると良い

 

・注文住宅の造作家具は、一般的な家具と比較するとコストは「高い」

 

・模様替えをしたい方は造作家具に向いておらず、壊れると替えがききにくい

 

・よくある造作家具は、TV台・在宅ワーク用デスク


注文住宅の造作家具って?

石川の注文住宅造作家具1

注文住宅のメリットの1つと言える造作家具は、造り付けの家具のことを言います。


造り付け家具は、新築入居時に備え付けの家具として、インテリアにマッチする形、そして世界に1つだけのオリジナルである点が魅力です。


特に採用が多い造作家具は、TV台です。


TV台はリビングの中でも中心に置かれるもので、毎日目に入ることからもインテリアにマッチしたいものを置かれることが多いです。


造作家具は、目的に合わせてサイズや色・素材を合わせることができる点が魅力です。


気になるコストは、基準として考える家具にもよりますが、市販されている家具に比べると高くなる傾向にあります。


しかし、せっかくの新築であるがゆえに、部分的に造作家具を検討してみるのも良いでしょう。

注文住宅における造作家具のメリット

注文住宅における造作家具のメリットはズバリ「見栄えがよくなること」です。


サイズ・色・素材までこだわって予め家の設計に応じた形で仕上げることができるので、購入してきた家具では出せない見栄えの良さが魅力です。


買ってきた家具でもステキな家具はたくさんあります。


しかしサイズまでピッタリにしないと、デッドスペースが発生したりすることも考えられます。


デッドスペースができると、追加で家具や収納ボックスなどを置きたくなってしまい、部屋の統一感がだんだんなくなってくる原因になります。


その点、造作家具は追加で家具の購入の必要もなく、スッキリした状態で使うことができます。


また、造作家具は地震に有効です。


地震の際、構造躯体そのものが強固でも家具がしっかり固定されていないと、倒れてくる危険があります。


実際、阪神淡路大震災の時は家具の倒壊で命を落とされてしまった方もいらっしゃいますので、家具の耐震は生活上重要なポイントです。


購入してきた置き型の家具へ耐震の備えを行うとすると、どこかに固定する・突っ張り棒のようなグッズを使う、という方法になります。


しかし、このような耐震グッズを使ってしまうと、その部分だけ一気に生活感が目立ってしまいます。


造作家具はそういった心配も不要で、スッキリ+安心感が得られます。

注文住宅における造作家具のデメリット

一方、造作家具のデメリットと言えば「壊れてしまっても交換が効かない点」です。


例えば、TV台でも一部にキズがついたり、何かの拍子で壊れてしまった時に気軽に交換できない点が造作家具の弱点です。


特にお子さんが小さいご家庭の場合は、ダイニングテーブルの造作での造り付けをおすすめしていません。


理由としては、どうしても汚れてしまったり、お子さんの人数が増える場合も考えられるからです。


見栄えがよく、ジャストフィットする造作家具ですが、家族側の事情が変わってくるとジャストフィットしないことが考えられる場合も、考慮して検討する必要があります。

フジタのこだわり造作家具3選の紹介

こちらでは、実際にフジタの造作家具の事例を紹介していきます。

造作家具の事例①(新成コンセプトハウス2020)

出典:フジタ・ホームページ掲載事例
出典:フジタ・インスタグラム掲載事例
出典:フジタ・インスタグラム掲載事例


新成コンセプトハウスでは、TV台を造作家具としてしつらえています。


リビングに併設する形でタタミコーナーがありますが、造作のTV台によってリビングとタタミコーナーの連続性を持たせています。


また、ベース色をブラックにすることで空間全体を締める役割も果たしています。


TVを置く台には、フローリング材を同様の色目のカウンターを使うことで、造作家具ならではの調和性が出ます。


そして和室とリビングの縁を明確にするように、カウンターをあえて途中までにすることがこの造作家具ならではのポイントです。

造作家具の事例②(北安田コンセプトハウス2019)

出典:フジタ・ホームページ掲載事例


玄関ホールとリビングに繋がる造り付けのTVボードです。


玄関ホールからリビングへつながる直線美が、空間の一体感を演出して、空間を大きく魅せています。


またこのTV台のポイントとしては、照明とクロスとの調和性です。


TV台上部に取り付けられたダウンライト、しかも暖かみのある光色でコーディネートすることで、TV台がやさしく際立ちます。


そしてTVボード下部には光の反射まで考えられた間接照明によって、フローティングしているような演出をしています。


よくある失敗例としては、床を照らす間接照明を後から付けると光りが強すぎる、粒粒のLEDライトを使ってしまって床に粒粒が反射している、といったこともあります。


やさしい間接照明が高級感と落ち着きを演出し、これは造作家具ならではの魅力です。


このように、造作家具の場合は家具本体だけでなく、インテリア全体からコーディネートすることによる魅力が大きいと言えます。

造作家具の事例③(実邸)

出典:フジタ・インスタグラム掲載事例


こちらの実例は、テレビボードから連続した開放的な窓から、長閑な風景を借景(遠くの山や景色をあたかも庭のような景色として取り入れる手法)として楽しめます。


窓との連続感が造作家具ならではの特徴で、背面のアクセントクロスによりTVを際立出せる効果を出しています。


また、造作収納を配した畳コーナーと併せて一体感のあるリビングになっており、開放感抜群の窓を見ながらくつろぐことができます。

注文住宅の造作家具まとめ

このように造作家具は、新築時に統一感のある調和性と見栄えの良さが一番の特長です。


場所を動かす必要のない家具については、造作家具という選択肢も入れてみると新築完成時の印象がガラっと良くなります。


フジタではご要望に応じて、TV台・在宅ワーク用デスク・家事カウンターなど幅広い造作家具を、暮らし方の提案とともに新築時にコーディネートしていきます。


部屋の使い方、家族の将来計画、インテリアとの調和性を複合的に相談して進めてまいりますので、お気軽に相談してください。


高天井からの柔らかな日差しで、上質空間を演出するコンセプトハウスが白山市あさひ荘苑にオープン。


メリハリある横長連続窓と、落ち着き感じるミドリの坪庭が見どころ。



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